「えっ、カナヘビって飼えるの?」と思ったあなた。あるいは お子さんが捕まえてきて「飼いたい!」と目を輝かせているものの、どうしていいか分からず困っているあなた。
安心してください。このガイドでは、何を準備し、どう育てればよいかを初心者でもすぐ実践できるように丁寧に解説します。
カナヘビってどんな生き物?
カナヘビは名前に“ヘビ”とありますが実際はトカゲの仲間。日本全国で見られるニホンカナヘビをはじめ、アジア・ヨーロッパ・アフリカにも生息しています。
主な特徴
- 体長は15〜25 cm。体に対して非常に長い尾が特徴で、驚くと尾を切って逃げる「自切」も。
- 昼行性で日光浴を好む。
- 昆虫中心の肉食性。自然界ではコオロギやワラジムシ、クモなどを捕食。
- 細身のボディとつぶらな瞳、すばやい動きが魅力。
ニホントカゲとの違い
- 尻尾:ニホントカゲ幼体は青い尾、カナヘビは茶〜灰色でスレンダー。
- 舌先:ニホントカゲは二股、カナヘビは丸形。
- 肌触り:カナヘビはさらさら、ニホントカゲはつるつる。
カナヘビを迎える準備 ― 飼育に必要なものと初期費用
まずは環境づくりから。以下の基本用品 9 選をそろえましょう。
飼育に必要な基本用品 9 選
-
飼育ケージ
ガラス/アクリル/プラケース。高さも確保できると自然な行動を観察しやすい。メッシュ蓋で通気性◎。
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床材
ツルツル床はNG。赤玉土(大粒・無農薬)やハスクチップが◎。細かい砂は誤飲リスクあり。 -
水入れ
浅型容器で毎日交換。赤ちゃんカナヘビは水没事故に注意。 -
餌(活餌・人工飼料)
コオロギやミルワームなどの生餌が基本。
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高嗜好性で栄養バランスも◎。初心者でも管理ラクラク! -
カルシウムパウダー
クル病予防に餌へダスティング。
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紫外線(UV-B)ライト
ビタミンD3合成に必須。室内飼育ならほぼ必須アイテム。 -
バスキングライト
体温上昇と代謝促進用。UVライトとは別に設置が理想。 -
シェルター(隠れ家)
隠れ場所で安心感アップ。100均素材での自作もOK。 -
人工水草や登り木
脱皮補助・休憩スペース・レイアウト映えに。
その他あると便利なもの
- 温湿度計(25〜30 ℃・50〜70%管理)
- ピンセット(先端丸形)
- 霧吹き(湿度調整)
- エサ皿(人工フード用)
初期費用の目安
費用項目 | ベストプラン | 節約プラン |
---|---|---|
ケージ | 5,000〜10,000円 | 1,000〜2,000円(プラケース) |
床材・備品 | 2,000〜3,000円 | 〜1,000円 |
ライト類 | 8,000〜10,000円 | —(天日利用) |
餌・給餌グッズ | 3,000〜4,000円 | 1,000〜2,000円 |
水入れ・温湿度計等 | 約2,000円 | 代用品でゼロ可 |
合計 | 約25,000円前後 | 約3,000〜5,000円 |
※節約プランは一時的な対応としては可能ですが、健康維持のため徐々に必要アイテムを揃えましょう。
よくある質問(FAQ)
Q1. 子どもでも世話できますか?
基本のお世話(餌やり・水換え・観察)は可能ですが、温度管理や体調チェックは大人が必ずサポートしてください。
Q2. 生き餌じゃないとダメ?
昆虫粉末でできた人工フード(例:カナヘビバイト)があるので、生餌が苦手な方も安心です。
Q3. 毎日世話が必要?
完全放置はNGですが、1日5〜10分でOK。餌は 2〜3 日に 1 回、水は毎日替えましょう。
Q4. 小さい子どもが触っても大丈夫?
触れ合いは短時間・やさしく。基本は“見るペット”として楽しんでください。
Q5. 逃げ出したら?
部屋を閉め切り、暖かい隙間や家具裏を探します。普段からケージの蓋を確実に閉める習慣を!
次回の予告
次回は、カナヘビとの毎日をもっと楽しく、そして安心して過ごすための「日常のお世話」を詳しく解説予定。お楽しみに!