爬虫類の暑さ・寒さ対策まとめ|レオパを例にした実践ガイド

爬虫類の暑さ・寒さ対策まとめ|レオパを例にした実践ガイド

こんにちは、エコロギーラボ編集部です。ジメジメした梅雨、猛暑の夏、そして乾燥する冬——季節の変化は、人間だけでなく爬虫類にも大きなストレスを与えます。今回は、特に人気のレオパードゲッコー(レオパ)を例に、爬虫類全般に応用できる温度・湿度管理のポイントを解説します。具体的な温度や使用器具も紹介していきます!

1. 爬虫類にとっての「温度管理」とは?

外温動物は温度で生きる

レオパやフトアゴ、カナヘビなどの爬虫類は自力で体温調節できないため、飼育環境がそのまま体調に直結します。適温を外れると、以下のような症状が出やすくなります。

温度 主なリスク
30℃以上 脱水、食欲不振、呼吸速拍、活動過多
24℃以下 消化不良、代謝低下、拒食、免疫低下

2. 夏の暑さ対策【エアコンあり/なし】

正直、冬の対策よりも夏の対策の方が手間がかかり、飼い主としては悩みが多いかと思います!なので、夏対策を多めで紹介します!

2-1. エアコンを活用できる場合

  • おすすめ設定温度:28℃前後(±1℃)
  • 設置例:エアコン+パネルヒーター(夜間用)+湿度計+温度計(上下2か所)
  • 湿度は50〜60%を目安に。乾燥するなら水皿を増やす/湿り苔をシェルターに入れる。

2-2. エアコンなしの環境での工夫

  • 保冷剤+プラケースで簡易クーラー
    • 発泡スチロール箱(30cm角など)
    • 保冷剤(凍らせたペットボトルでも可)
    • カッターで側面に直径5〜6cmの穴を開ける
    • ケージ近くに設置し冷気を流し込む(2〜4時間おきに交換)
  • サーキュレーター活用法
    • 窓際に置き「外に向かって風を出す」
    • 換気扇がある場合は室外排気とセットで空気の流れをつくる
  • ケージ位置を“床の近く”に移す
    • 暑い空気は上に溜まる → 棚の下段や床に近い位置へ
    • 直射日光が当たる窓際はNG

3. 冬の寒さ対策【ヒーター選びと配置】

3-1. パネルヒーターの基本設置

  • ケージの1/3に敷くのが理想
  • サーモスタットで自動調節
  • 設定温度は30℃前後、サーモは26〜32℃の範囲に設定できるものを選びましょう。

4. 湿度と“隠れ家”の重要性

  • 保湿性のあるシェルター(例:「レプタイルシェルター」)
  • 湿度を保つため、水苔+水入れで簡易加湿
  • 多湿を嫌う種類もいるので、隠れ家の湿度も温湿度計で確認!

5. 具体的な数値ガイド(レオパの場合)

状況 推奨温度 補足
昼間 26〜30℃ 温度勾配を意識(例:右28℃、左26℃)
夜間 24〜27℃ 保温が必要な場合ヒーター活用
湿度 50〜60% 高すぎると呼吸器系のトラブルも

6. よくある質問(FAQ)

Q. 温度が高い方が代謝が上がっていいんじゃないの?
限度を超えると逆効果です。活動過多になり、脱水・内臓疲労に繋がります。

Q. エアコンつけっぱなしでも大丈夫?
問題ありませんが、空気が乾燥するので湿度チェックを忘れずに。

Q. 保冷剤はケージの中に入れてもいい?
NG!レオパが直接触れてしまうと低体温の原因に。ケージ外から冷やすのが基本です。

まとめ:温度と湿度が「見えない命綱」。今回ご紹介した内容は、フトアゴ、ニシアフ、カナヘビなど他種にも応用可能です!ぜひ参考にしてみてくださいね!

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