【初心者向け】レオパ(ヒョウモントカゲモドキ)の飼育ガイド③|餌の選び方とやり方を知ろう!

1. レオパードゲッコーの餌の基本
1-1. 餌の種類
レオパは肉食性で、野生では昆虫やクモなどの節足動物を捕食します。飼育下ではコオロギを中心に、以下の活き餌・人工餌が代表的です。
- コオロギ:フタホシ・クロコオロギは跳ねにくく扱いやすい反面、顎が強靭。イエコオロギは跳躍力が高いため捕食が苦手な個体には後脚を取るなどの工夫を。
- デュビア:動きが遅く栄養価も高い。ピンセット給餌向きで、成虫サイズは大きすぎる場合がある。
- ミルワーム:高脂肪・高エネルギー。小皿に入れるかピンセットで。
- ハニーワーム:嗜好品。消化しにくいので少量のみ。
- レッドローチ:栄養優秀だが外見や匂いが苦手な人も。オスは滑空するので脱走注意。
- 冷凍エサ:主にコオロギを急速冷凍したもの。必ず常温解凍し、購入後1〜3か月で使い切る。
-
人工餌:ペレット・チューブタイプなど多彩。レオバイトは水で練るタイプで食いつきが良いが、不足栄養素は別途補給する。
活き餌を与える場合はカルシウムのダスティングとガットローディングを忘れずに。骨格の形成や産卵に欠かせません。
1-2. 年齢別の給餌量と頻度
2. レオパードゲッコーの餌の選び方
2-1. 活き餌と人工餌の比較
項目 | 活き餌 | 人工餌 |
---|---|---|
嗜好性 | ◎ 動きで食欲刺激 | ○ 個体差あり |
管理の容易さ | △ 臭い・鳴き声あり | ◎ 常温保管可 |
栄養バランス | △ ダスティング必須 | ◎ 総合栄養に設計 |
コスト | ○ 自家繁殖可 | △ 高価な製品も |
2-2. 栄養バランスと必須栄養素
- タンパク質:成長と免疫を支える主栄養素。
- 脂肪:エネルギー源。過剰摂取は肥満の原因。
- ビタミンA・D3・E:視力・骨形成・細胞保護をサポート。
- カルシウム × リン比 2:1:骨疾患防止に重要。
3. 餌やりの実践
3-1. 基本手順
- ピンセット給餌:エサの端をつかみ口元へ。金属製なら先端保護に留意。
- 撒き餌:活き餌を放す方法。食べ残しは必ず回収。
- 置き餌:人工・冷凍餌を皿へ。翌朝に残餌を撤去。
3-2. 食べないときのチェックリスト
- ケージ内温度:高所30-32 ℃/低所26-28 ℃
- 湿度:50-70 %を目安に調整
- 餌の種類・硬さを変更し、レオバイトを流動食状にして口元へ
4. 飼育に必要なアイテム
4-1. ケージ・床材・シェルター
アダルト1匹なら30 × 30 cm程度のケージが目安。床材は新聞紙、ペットシート、砂系など好みに合わせて選択。シェルターはレオパが全身入れるサイズを。
4-2. 温度・湿度管理
底面ヒーターはケージの1/3をカバーし、温度勾配を作るとレオパが快適な場所を選べます。
4-3. その他
-
水入れ/霧吹き:毎日新鮮な水を交換。朝夕の軽い霧吹きで脱水予防。
- ピンセット:竹製と金属製を使い分けると便利。
5. よくある質問
Q1:活き餌から人工餌へ切り替えるコツは?
A:コオロギの体液を人工餌に塗布し匂いを覚えさせる、活き餌と交互に与える、レオバイトをまぶす⸺など段階的に慣らしましょう。
Q2:公園で捕まえた虫は与えていい?
A:寄生虫や農薬のリスクがあるため推奨しません。安全が確認できる市販餌を使いましょう。
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