ニホンヤモリは何を食べる?飼育下での餌の選び方と注意点

ニホンヤモリは何を食べる?飼育下での餌の選び方と注意点

ニホンヤモリは何を食べる?飼育下での餌の選び方と注意点

 

1. はじめに

夜の窓辺や街灯のそばで、ガラスや壁にぴたりと張り付いている小さなトカゲのような生き物――それがニホンヤモリです。昔から「家を守る縁起の良い存在」として知られており、身近に暮らす爬虫類のひとつです。見た目は小さくても、虫を追いかける姿や、壁をスルスル登る不思議な動きは、観察しているだけでも魅力的です。

ただし、いざ飼育しようとすると「何を食べるのか」「どうやって餌を与えればいいのか」が大きなポイントになります。野生では夜に飛び回る蛾やハエ、クモなどを捕食していますが、飼育下では私たちが準備できる餌に頼ることになります。そのため、生きた昆虫を使うか、冷凍餌や人工餌を使うかによって、ヤモリの食いつきや健康状態が変わってきます。

この記事では、野生下での食性と飼育下での食事の違いを中心に、代表的な餌の種類とその特徴、さらに給餌のコツをわかりやすく解説します。これから飼育を始める方でも安心して実践できるように、基本から丁寧にまとめました。

ニホンヤモリの「食べること」を理解することは、長生きしてもらうための第一歩です。まずはその食性と嗜好性の秘密を一緒に見ていきましょう。

2. ニホンヤモリってどんな生き物?

2-1 基本情報

ニホンヤモリ(学名:Gekko japonicus)は、日本の家の周りでよく見られる夜行性の小型爬虫類です。もともとはユーラシア大陸から渡来したと考えられており、現在は本州(秋田県以南)、四国、九州、さらに朝鮮半島や中国東部にまで分布しています。最近では北海道南部での定着も報告されています。

体の大きさは全長およそ10~14cm程度。平均的には8~10cmと小柄で、日中は壁の隙間や石の下に隠れ、夜になると活発に動き回ります。寿命は5~10年ほどで、飼育環境が整えば10年以上生きることもあります。繁殖は卵生で、春から夏にかけて1度に2個の卵を産み、約1か月半~2か月で孵化します。小さな体ですが、意外と長寿で生命力の強い生き物です。

2-2 特徴と魅力

ニホンヤモリの一番の特徴は、壁やガラスにぴったり張り付くことができる「趾下薄板(しかはくばん)」と呼ばれる構造です。指先にある細かな毛が分子レベルで壁面とくっつくため、ツルツルの窓ガラスや天井も自由自在に移動できます。この動きは見ていて飽きない面白さがあります。

また、夜行性なので夜に活動する姿を観察できるのも魅力のひとつ。街灯に集まる虫を狙う様子や、ケースの中で獲物を追う姿は、とても臨場感があります。さらに、必要とするスペースが比較的小さく、省スペースで飼育できるのも大きな利点です。小さなケースでも立体的にレイアウトすれば十分に飼えるため、飼育初心者でもチャレンジしやすい種類だと言えるでしょう。

飼育者のひとり言

ニホンヤモリを飼っていて思うのは、何よりその「さりげない可愛さ」です。ケースの隅からひょこっと顔を出したり、餌を追うときの真剣な目や、隠れ家からちょっとだけ尻尾がはみ出している様子もまた愛嬌たっぷり。触れ合うタイプのペットではないけれど、そっと見守り可愛がることができる存在です。

3. 食事について

3-1 ニホンヤモリの食性について

ニホンヤモリは夜になると活動を始め、蛾やハエ、クモ、ワラジムシといった小さな虫を捕らえて食べる完全肉食性です。特に街灯のまわりは絶好の狩場で、光に集まってくる虫を待ち伏せして効率よく捕食します。こうした野生での狩りの決め手になっているのは、「動き」「匂い」です。飛び回る蛾のひらひらとした動きや、ハエ目の昆虫が発する独特の匂いに反応して、一瞬で飛びかかるのです。

さらに最近の研究では、餌の種類によって腸内環境が大きく変化することも分かってきました。特にキチン質を多く含む昆虫(ミルワームなど)は腸内細菌の多様性を高める効果があると報告されています (Jiang et al., 2023)。また、遺伝的には苦味や毒素にある程度強く、多様な昆虫を食べこなせる適応を持ち、複数の昆虫を食べ合わせることも明らかになっています (Wang et al., 2023)

こうした「野生の習性」と「体の仕組み」をふまえると、飼育下でヤモリが餌を「食べたい」と感じるきっかけは、ただそこに餌があることではなく、次の4つの要素が重なったときに強く働きます。

  • 匂い:ハエやミズアブなど野生でよく食べる虫の匂いはヤモリに強い刺激となります。人工餌でも匂いを工夫すれば食いつきがぐっと良くなります。
  • 動き:ヤモリは「動く=餌」と認識します。ピンセットで小さく揺らすだけでも、生きているように見えて反応しやすくなります。
  • 餌の種類:ヤモリは完全な肉食性で、基本は昆虫を中心に食べます。与える昆虫の種類によって腸内環境が変わり、コオロギや甲虫の幼虫は腸内細菌を豊かに保ち、複数の昆虫を食べることで健康を維持していることが分かっています。
  • 学習:同じ場所・同じ方法で餌をもらう経験を重ねると、「ここで待てば食べられる」と覚えます。習慣づけは食欲の安定に直結します。

3-2 主な餌の種類と特徴

ニホンヤモリを飼育する上で最も大切なのは「餌の選び方と与え方」です。野生では蛾やクモを追いかけて食べますが、飼育下では人が準備する限られたメニューに頼ることになります。ここでは、生餌・冷凍餌・人工餌の特徴を整理してみましょう。

① 生餌(コオロギ/デュビア/レッドローチ/ショウジョウバエ等)

  • メリット:動いているため嗜好性が非常に高く、最も食いつきが良い。特に飼い始めの導入期や拒食対策として強力な武器になる。
  • デメリット:管理が面倒。逃げ出すと部屋の中で繁殖してしまうリスクもあり、カルシウム不足になりやすい点にも注意が必要。
  • 使い分け:飼育開始時や食欲が落ちた時の“起点”として利用し、徐々に冷凍餌や人工餌へ慣らしていく橋渡し役にすると良い。

② 冷凍餌(冷凍コオロギ・アカムシ等)

  • メリット:保存が効くので扱いやすく、衛生的でコストも安定している。定期的な餌虫の確保が難しい飼育者にとって便利。
  • デメリット:動かないため嗜好性は下がりやすく、そのままでは食べない個体も多い。
  • コツ:解凍したらしっかり水分を拭き取り、人工餌や生餌の“汁”で匂いをつけると食いつきが上がる。さらにピンセットで小刻みに揺らして“動いている感”を演出するのがポイント。

③ 人工餌(ヤモリバイト)

ヤモリバイトは、コオロギ粉末とミズアブの幼虫粉末を使った人工フードです。どちらもニホンヤモリが野生でよく食べている昆虫なので、自然の食性にとても近いのが特徴です。最近の研究では、食べる昆虫の種類によって腸内環境が変わり、特にキチン質を多く含む昆虫を食べると腸内細菌が豊かになりやすいことが分かっています (Jiang et al., 2023)。

さらに、ニホンヤモリはもともといろいろな昆虫を食べることを想定した消化の仕組みを持っていることも明らかになっていて (Wang et al., 2023)、コオロギ+ミズアブを組み合わせたヤモリバイトはその点でもピッタリといえます。

  • メリット:水を加えて練るだけで準備が簡単。幼体から成体まで粒の大きさや硬さを調整でき、置き餌も可能。野生で慣れた匂いや味を再現しているので、人工餌の中でも比較的受け入れられやすい。
  • デメリット:最初は警戒して食べない個体もいる。どうしても人工餌は食べないという個体もいるので、人工餌だけで育てられるという認識は控える。
  • コツ:最初は匂いを強めに出して、食欲を引き出すのがコツ。生餌と一緒に与えたり、生餌の汁を少し混ぜるとスムーズに慣れてくれる。

 

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3-3. ヤモリバイトを食べない時は...食べてもらうための方法

ニホンヤモリに人工餌を食べてもらうには、先ほども記述した通り野生下で働いている“食欲スイッチ”をうまく再現してあげることがポイントです。特に「ヤモリバイト」を与えるときは、次の4つを意識すると成功率がぐっと上がります。

  • 匂い:ハエやミズアブなど、野生でよく食べる虫の匂いはヤモリに強い刺激となります。ヤモリバイトは、コオロギとミズアブを95%以上配合し、野生で慣れ親しんだ匂いを再現しています。よく練ることで匂いが強くなり、食いつきがよくなります。
  • 動き:ヤモリは「動く=餌」と認識します。ピンセットで小さく揺らすだけでも、生きているように見えて反応しやすくなります。
  • サイズ:大きすぎる餌は飲み込めず、小さすぎると興味を示しません。目から鼻先までの幅を目安にし、ベビーなら米粒ほどの小さな粒から始め、成長に合わせて少しずつ大きくしていくと安心です。
  • 学習:同じ場所、同じ方法で餌をもらう経験を重ねると、「ここで待てば食べられる」と覚えます。習慣づけをして経験を積ませると、人工餌への移行がスムーズになります。

ニホンヤモリは「野生の習性=動きと匂いに反応する捕食本能」が強く働きます。そのため、いきなり人工餌や冷凍餌を食べてもらうのは難しいです。飼育下で人工餌や冷凍餌を食べさせるには、段階的に“慣れ”を作っていくのがコツです。ここでは、実際のステップを紹介します。

ステップ0:ヤモリバイトへの反応確認
まずはヤモリバイトを水で練り、ピンセットで口元に近づけてみます。匂いに反応して舐める仕草を見せる個体もいます。この段階で少しでも口にしてくれれば、移行はスムーズになります。反応がなくても焦らず次のステップへ。

ステップ1:生餌で“食べる経験をさせる”
まずは生きたコオロギやショウジョウバエをピンセットで与えて「経験」を作ります。
時間:毎日同じ時間帯(夜間)に与える
場所:ケース内の決まった場所に待つ
→ 「ここで待てば餌が出る」と覚えさせることが、次の段階への土台になります。

ステップ2:生餌+人工餌の匂い抱き合わせ
ピンセットの先に生餌をつまみ、その端にヤモリバイトを少量つけます。
生餌の匂いや動きにつられて食いつくと、同時に人工餌も口に入る
「この匂い(味)=食べ物」という学習につながる
→ 慣れてきたら、生餌の量を減らし人工餌を増やしていきます。

ステップ3:人工餌へ置換
人工餌を与える量を増やしていきます。
ピンセットで小刻みに揺らし「動いている感」を演出
→ “動き+匂い”の要素を再現することで、生餌からの移行をスムーズにします

ステップ4:人工餌単独化
最終的に人工餌のみで食べられるようにします。
硬さ:やや柔らかめから始め、徐々に硬めに調整
粒の大きさ:幼体は小さめ、成体は少し大きめに調整し、人工餌を自然に受け入れさせます。
栄養補強:ヤモリバイトは総合栄養食ではないため、カルシウムやビタミンD₃などのサプリメントを必ず併用することが大切です。

飼育者のひとり言

最初は人工餌を全然食べてくれなくて焦ったけど、“生餌にちょっと人工餌をつける”作戦で突破口が開けました。食べる瞬間を見たときは思わず感嘆の声がもれました。そんな声をよく聞きます。ヤモリって、匂いと動きに本当に正直だから、慣らし方次第でちゃんと順応してくれるんですよね。

3-4 給餌頻度と量(目安表)

成長段階 給餌頻度 ポイント
ベビー 毎日〜隔日 小さめの餌をお腹が膨れる程度まで。食べ残しは回収。
アダルト 週2〜3回 肥満を防ぐため腹八分目で調整。
繁殖期メス 頻度・量ともに増やす カルシウム補給を強化し、体力を維持。

体重や糞の状態、腹部の張り具合を見ながら調整し、余った餌は必ず取り除きましょう。食べ残しを放置すると衛生面のリスクやストレスにつながります。

4. 飼育について(“食べる環境”を作る)

4-1 飼育環境(食欲に効くポイントだけ)

ニホンヤモリにとって「快適に暮らせる環境」は、そのまま「食欲が安定する環境」でもあります。餌をしっかり食べてもらうために、次のポイントを押さえましょう。

  • 縦長ケージ・前開き: 樹上性の性質を持つため、高さのある縦長ケージが最適です。前開きタイプなら、ヤモリを驚かせにくく、掃除や給餌もしやすいのでおすすめです。
  • 温度:20〜28℃: 特に餌を与える時は25℃前後が最も安定して食欲が出やすい温度帯です。ケージ全体を均一に暖めるのではなく、一部を加温して温度勾配を作ることで、ヤモリ自身が快適な場所を選べます。
  • 湿度:50〜80%: 普段は50%以上を目安に保ち、脱皮前には霧吹きで湿度を高めます。ただしヤモリに直接水をかけるのは避け、壁面や隠れ家を湿らせて水滴を舐められるようにすると自然です。
  • レイアウト:隠れ家2〜3か所+登り木: 隠れられる場所が複数あることで安心感が生まれ、結果的に食欲も安定します。流木やコルクの皮などを配置すると、登る行動も観察でき、より自然に近い暮らしを再現できます。

4-2 ニホンヤモリの飼育は簡単?

一見、身近で小さなヤモリなので「飼育は簡単そう」と思われがちですが、実際には栄養管理が最大の課題です。カルシウム不足は「MBD(代謝性骨疾患)」という深刻な病気につながり、骨の軟化や奇形を引き起こします。生きた昆虫を食べさせるだけでは足りないため、サプリメントや栄養強化が欠かせません。

また、活餌が苦手な人でも、人工餌へ段階的に移行させる方法を取れば飼育は十分可能です。最初は生餌の匂いや動きを利用しつつ、冷凍餌や人工餌に慣らしていくと、手間を減らしながら長期的に飼うことができます。

4-3 飼育中のトラブルと対策(食事編に特化)

飼育下では、温度・湿度・餌の種類や量が少し違うだけで、ヤモリの食欲や健康に影響が出ることがあります。よくあるトラブルと対策を整理しておきましょう。

  • 拒食: 温度や湿度が適正かをまず確認 → 匂いの強い餌や動きを演出して誘う → 餌の種類を変えてみる → それでも改善しない場合は獣医に相談。
  • 肥満: 給餌頻度が多すぎたり、脂肪分の多いミルワームを与えすぎると肥満になります。頻度や量、餌種を見直して調整しましょう。
  • 脱皮不全: 湿度不足で脱皮殻が体に残ってしまうことがあります。霧吹きで湿度を上げる習慣をつけ、殻が残った場合は慎重に取り除きます。放置すると指先が壊死する危険もあります。
  • 下痢・便秘: 水分不足や低温環境、または脂肪過多・硬い殻の多い餌を与えすぎることが原因です。温度と湿度を見直し、餌の種類を調整することで改善することが多いです。

飼育者のひとり言

温度や湿度をきちんと整えてあげると、不思議なくらい食欲が安定します。逆に、ほんの少し湿度が足りないだけで、脱皮がうまくいかず食欲も落ちてしまうことがあるんです。ヤモリは“食べるか食べないか”で体調を教えてくれるから、餌の減り具合を見て毎日の環境チェックをするといいですね。

5. よくあるNG

ニホンヤモリは身近で丈夫そうに見えますが、飼育下ではちょっとした習慣の違いが健康に大きく影響します。特に次のような「やりがちなNG行動」は、初心者がつまずきやすいポイントです。

  • 爬虫類用以外の餌を与える: 人間用の食品や哺乳類用のペレットなど、本来ヤモリの消化器に合わない餌を与えるのは厳禁です。栄養バランスが崩れるだけでなく、消化不良や中毒の原因になる可能性があります。必ず爬虫類用に設計された餌を選びましょう。
  • 生餌の無サプリ連投: 生きたコオロギやローチをそのまま与え続けると、カルシウム不足に直結します。結果として骨が柔らかくなる「MBD(代謝性骨疾患)」のリスクが高まります。必ずカルシウムパウダーをまぶすか、ガットローディングを併用しましょう。
  • ミルワーム多投: 食いつきが良いのでつい与えすぎてしまいますが、脂肪が多くカルシウムが極端に少ないため、主食には不向き。あくまで“おやつ”程度にとどめるのが鉄則です。
  • サイズ大き過ぎ: ヤモリの口より大きな餌を与えると、喉に詰まらせたり、無理に飲み込んで消化不良を起こす危険があります。「目から鼻先までの幅以下」を目安にしましょう。
  • 強制給餌の乱用: 拒食が続くと心配になりますが、強制給餌は大きなストレスとなり、かえって体調を崩すことも。2週間以上食べない場合は環境を見直したうえで、獣医と相談するのが安全です。
  • 昼間の頻回ハンドリング: ニホンヤモリは夜行性で臆病な性格です。昼間に何度も触ろうとすると強いストレスになり、食欲も落ちてしまいます。観察は夜の活動時間にそっと行うのが基本です。
  • 湿度・温度の数字管理をしない: 感覚頼りで飼育すると「実は乾燥しすぎ」「低温で代謝ダウン」といった不調を招きます。簡易温湿度計を設置し、数字で確認することがトラブル防止につながります。

6. よくある質問(QA)

Q1. 人工餌だけで飼えますか?
完全に人工餌だけでの飼育も不可能ではありませんが、慣れるまでに時間がかかります。栄養の偏りもあるため、カルシウムやビタミン剤を必ず併用し、生餌や冷凍餌も取り入れると安心です。

Q2. 人工餌を食べてくれません。どうすれば?
生餌の汁をつけて匂いを強め、ピンセットで小刻みに動かして与えてみましょう。

Q3. どのくらいの量を与えればいいですか?
ベビーは毎日〜隔日、アダルトは週2〜3回、腹八分目を目安にします。食べ残しは必ず回収しましょう。

Q4. 拒食が2週間以上続いたら?
まずは温度・湿度を見直し、餌の種類や匂い・動きを工夫します。それでも改善しなければ、早めに爬虫類に詳しい獣医に相談を。

Q5. 多頭飼育はできますか?
基本的には推奨されません。縄張り争いや共食いのリスクが高く、繁殖目的以外は単独飼育が安全です。

7. まとめ

ニホンヤモリは日本の家の周りに昔から住み着き、人間と共に暮らしてきた身近な爬虫類です。野生下では蛾やクモなどを追いかけて食べていますが、飼育下では飼い主が与える餌の種類や栄養補強が、健康と寿命を左右します。

小さなヤモリですが、その“食べる”姿には野生の本能と個性が詰まっています。飼育下でも自然な行動を引き出しながら、安心して餌を食べてもらうことが、長く元気に過ごしてもらうための第一歩です。

参考文献

Jiang, D., Dai, X., Wang, H., Yang, S., & Ji, X. (2023). Dietary and sexual correlates of gut microbiota in the Japanese gecko, Gekko japonicus (Schlegel, 1836). Zoological Research, 44(2), 171–174

Wang, Y., Yue, Z., Wang, X., et al. (2023). Chromosome-level genome assembly provides insights into adaptive evolution of chromosome and important traits in the gecko Gekko japonicus. GigaScience, 12(7)

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